7月6日(火) 九里学園高等学校に行ってきました!
職種は「菓子製造」
ものづくりマイスター:味田 勝徳 さん、戸田 健志 さん
ご指導のもと「練りきりつくり」に挑戦しました。
この体験教室は、小中学生以外にも、進路の決まっていない
普通科高校の生徒さんも受講することができます

今回は、フードデザイン科目を選択している3年生30名が受講しました


高校で体験教室を実施するのは、山形県内で初めての試み



今回製作するのは、7月の季節の花「なでしこ」と、かわいいミケネコの練りきりです

上の練りきりの写真は、味田マイスターのお手本です



はじめに、「なでしこ」を作ります

あんを手のひらで薄く伸ばすのですが、この日は湿度も気温も高くて、
生徒のみなさんは手にぺったりと張り付いてしまい、とても苦労していました

こまめにふきんで手のひらを拭きながら、なんとか丸く伸ばすことができました



ピンクのあんの真ん中に、白のあんを入れて指で軽く擦りこむようにぼかし、
花びらのグラデーションを表現します

中に茶色のあんを入れて丸めたら、三角の木べらで花びらの線を入れていきます


裏ごし器を使って白あんで「蕊(しべ)」を作ります

花の真ん中に蕊を付けて、羊かんでできた葉を乗せたら「なでしこ」の完成



次は、ミケネコに挑戦

あんをだるまのような形に丸めたら、茶色と灰色のあんを指で馴染ませていきます

軽くつまんだらネコの耳ができました



あんこにココアと卵白、コーンスターチを混ぜた材料で、ネコの顔を書いていきます

しっぽを付けたらミケネコの完成

難しい課題でしたが、さすが高校生!どれも素敵な作品に仕上がっていました



講座の最後に、味田マイスターからは高校生のみなさんがこれから就職し、
仕事をするにあたって大切なことを学びました

「守・破・離」
・型を守る(基本を身につける)
・型を破る(自分に合った方法を試す)
・型から離れる(既存の方法にとらわれない)
基本(型)を守ることができなければ、いくらオリジナリティを出しても
「形なし」になってしまいます

・まずはしっかりと基本を身につけること

・そこから自分のアイディアの詰まった新しいものを作り出すこと

・迷ったら基本に立ち返ること

茶道や武道の修業の過程を表した言葉ですが、ものづくりにおいても、また
どんな仕事にも通じる言葉です

戸田マイスターからは、
「和菓子は手で作るもの。みんな手の大きさが違うのだから、できる和菓子も
みんな違う。これは当然のこと。自分の好きなことを信じて、続けること、
楽しむこと。」を学びました

生徒の皆さんの、目を輝かせながら講義を受けていた姿がとても印象的でした

内容の濃い、楽しい講座となりました

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